「絢芽姫様!やっと戻っていらしたんですね!」 「吹雪…なにか用かしら?」 吹雪(fubuki)は私のお世話係。 吹雪曰く彼女はまだ25らしい。 早く城を抜け出してどこかの武士と婚約すればいいのに。 「用ありまくりですよ!姫様、今度のお茶会のお着物を選んでいただけますか?」 「お茶会?ああ…いつだっけ?」 えっと… そう言って吹雪は便りを袂から出した。