あれから時は流れに流れ……15年の月日が経った。


私の目の前には、たくさんのきらびやかなドレス。


そしてその中の一着を私に向かって差し出しているのは………もちろん健ちゃん。


「えーーヤダよーーー!!私はこっちのドレスがいーいー!!」


「お前なぁ……少しはオレの好みも取り入れてくれよ………」


「なぁーにさぁ!“大人になったら結婚して”って約束守るんだから、私の好きなやつ選ばせてよーーーー!」


「!!//////おまっ………声デケェよ!」


私達のやり取りを見ていた係のお姉さんが、クスクスと笑う。