ピンポーン、ピンポン、ピンポーン
朝から家に鳴り響くうるさい音。
「拓哉ー、開けてよー」
俺を向かえにきてくれたのは幼なじみの上野愛。
俺の親は生まれた時からの付き合いって言ってたっけ。
俺はよく分かんないけど。
玄関に行ってドアを開けてやると、
「たーくや!!」
「なんだよ、もう高校生なんだからやめろよ。バーカ。」
愛は抱きついてきた。
いつものことだから慣れてるけど、やっぱりビックリする(笑)
まぁ俺も大好きだからいいけど。
「あんた達、そろそろ行かないと遅刻するわよ?あと、拓哉、お弁当忘れないでよ」
「うん。もう行くよ。」
そう言って、俺はソファーの上に置いてあるカバンを取りに行った。