雨、のち虹





「初対面のしかも男と二人で買い物とか行かして大丈夫だったかなって。
千鶴ちゃんそういうの苦手だしさ」

だったら行かせなきゃ良いのに。
なんて言わない。

野々宮が千鶴のことを気にかけてくれてたなら。
ちょっとでも千鶴のこと考えててくれたなら。

「大丈夫でしたよ? 百瀬さん良い人でしたし」

面白い人、と言うのはさすがに申し訳ないので言えなかった。

「そう? 面白いでしょ、あの人。
ああ見えて俺より一個上なの」

「野々宮先輩って年上の友達多いですね」

同じ学年でも友達が多い方ではない千鶴には不思議でしょうがない。
どうしたら歳が違う人との接点ができるのだろう。
羨ましいわけではないが気になる。