雨、のち虹






「あー、やってるやってる!」

庭の入り口の方から声がして、女の人が一人入ってきた。

「彩矢!」

百瀬は脚立から立ち上がる。

そうめんが大量に入った容器を千鶴に押し付けて、流す係を丸投げしてアヤと言う人のところへ行ってしまった。

お、重たい……。

流すのはいいが、容器を持っている腕がかなりつらい。

軽々と持っていた小山や百瀬との力の差を思い知らされた。
細くても男の人はやっぱり違う。千鶴が腕の力がないのも多少はあるとしても、だ。