「……あのさぁ、二人とも食い過ぎね」
流し始めてから数十分後。
野々宮が冷たい視線を二人に投げた。
「あんた年上とか言うなら遠慮しなさいよ、意地張りすぎ」
案の定がっついた百瀬、と
「確かに食べ負けないで、とは言ったけどね、千鶴ちゃん?」
言葉通り本気で食べた千鶴である。
「ほんと、その細い体のどこにそんなに入ったの」
千鶴の食べっぷりに小山も爆笑していて、ひっじょーに不本意だ。
「よし、二人はしばらく休憩。小山くん交代して」
強制的に流す係にされ、二人で若干口を尖らせながら器を置いた。
「だって食べたいじゃんね、千鶴ちゃん」
そうめんを流しながらも百瀬は愚痴をこぼしている。
そんなところも子供みたいだ。

