雨、のち虹


「じゃ、行こうか」

「え!? 今からですか」

「そうだよ? 千鶴ちゃんがここに来るの待ってたんだから」

そのまま野々宮と二人で学校を出て、小山の家の方に向かう。

「千鶴ちゃん家近くだったよね? どうする? 着替えてきて良いよ」

「着替えた方が良いですか? でも先輩待たせちゃう」

「いや、待ちたくないなら言わないから。着替えてきなよ、汚しちゃあれだし、暑いし」

野々宮にそう言われ、途中家に寄った。


「先輩中で待っててください、すぐ着替えてきます!」

「あー、外で良いよ?」

「じゃあせめてエントランスに入っといてください」

「はいはい、急がなくていいからね。急いだら後ろ前とかで出てきそうだし」

「いくら何でも後ろ前じゃ出てこないですよ!」