雨、のち虹




「本当に大変なんですよ!」


「大変大変、」


「思ってないでしょー?!」


手を口元に持ってきて、笑う仕草は野々宮よりよっぽど人間味がある。

目をクシャクシャっとする顔は正面から見るとかなりカッコいい。

とか、そんなことはどうでもいいんだよ。


「もう、今日野々宮先輩が今日来なかったらどうしてくれるんですか。
ずっと携帯ないんですよ?」


「連絡したら? 連絡先交換したって言ってなかったっけ」


「その連絡先を保存してる携帯がないんです」


小山は、そっかぁなんて言ってまた笑う。


「職員室に行ったら鍵あるけど」

「そんなことできるわけないじゃないですか!」

「なんで? 意外とばれないよ」

「それは小山先輩だからです」