雨、のち虹



男の人の連絡先、父親以外で初めてだ……。

じっと登録された名前を見ていると
野々宮が苦笑しながら声をかけた。

「どうかした?」


「いえ、男の人の連絡先、
父親以外で初めてだったので
不思議な感じがして」

それを聞いて野々宮は吹き出した。

今度は目が笑っている。

「それは光栄なんだけど、
それでそんな怖い顔しないでよ!!
ジーって画面見てたよ?」

よっぽど眉間にしわを寄せていたのか
野々宮が真似して見せてくれた顔は確かに少し怖い。