雨、のち虹






「あれ? 千鶴ちゃん方向一緒?」

校門を出てしばらくしてから気づいた。

野々宮は1人だけ別方向だったが、小山と千鶴はしばらく同じ道を歩いている。


「一緒、かもしれないですね。
先輩はそこの中学校の前通るんですか?」


「通るよ、中学校の正門の所の角を曲がって真っ直ぐ行ったとこだから、俺んち」


「あ、じゃあ途中まで一緒ですね。
千鶴は正門の所の角を曲がって、坂の手前で左です」


ぎりぎり小中学校の校区は違ったが、意外にも近いところだった。

たぶん、今まで会ったことはあるのだろう、気づかなかっただけで。