「ダメに決まってるでしょ?!
何してくれちゃってんの? ダメどころの騒ぎじゃないですよ!
今すぐ返して来なさいよ!」
半笑いでまくし立てているところを見ると、本気で怒っているわけじゃないらしい。
「はーい」
こちらも笑っているから、少なくとも仲が悪いわけじゃないんだろう。
ニコニコと笑いながら小山さんと呼ばれる人は一旦部室を出ていった。
「ったく、あの人は何をやっちゃってくれてんだかって話だよ」
「あの、どういう関係で?」
ようやく落ち着いてから野々宮に聞いた。
「あー、あの人?
同じクラスの人。って言ってもあの人いっこダブってるんだけどね」
あ、だから微妙に敬語?
ダブっているということは千鶴とは二学年離れているということだが
「年上って感じしないですね」
言ってから失礼だということに気付いたが、時すでに遅し。

