そう思って何度も考えてきた。 答えは出たはずだった。 ――違う。行かなきゃ。 だいぶ前に準備していた荷物を持って、慌てて家を飛び出した。 約束の時間はとっくに過ぎた。 野々宮が待っている可能性の方が少ない。 それでも、今行かなくて後悔なんかしたくない。 たぶん、周りから見たら遅すぎて、一生懸命過ぎて、だいぶ滑稽に見えるであろう走り方。 そんなのどうだって良い。 学校まで、さほど遠くない道のりをただただ走った。