雨、のち虹

 

恋なんて必要ないと思ってた。

初めて知った恋の気持ちは大きくなっていくばかり。

でも、やっぱり千鶴には必要なかったのかも。

こんな気持ちになるくらいなら、始めから好きになんかならなければ良かったんだ。


溢れる涙を拭いながら歩いて靴箱に向かった。

小山が来る頃には涙も乾いているはず。


そう思って、さっき小山に会った千鶴の靴箱の前に行くと、一枚の付箋が貼り付けてあった。

“携帯ありがとう。いつ終わるか分からないから、俺の靴箱に入れといてください。
俺はよく分かんないけど、千鶴ちゃんが後悔しない方を選んだ方が良いと思う 小山”