「俺もこの曲好きだなぁ」
突然後ろから聞こえた声にビクッと肩が上がった。
「小山さーん、突っ込みどころが多すぎて
どこから言っていいかわかんないんですけどいですか」
野々宮がおどけた口調で話しかける。
あ、知り合いですか……野々宮先輩より不思議なんですけどこの人
「え? 俺突っ込まれるようなことした?」
「そうですね。した、というより突っ込まれることしかしてないですね」
敬語、というとは先輩なのか
二人のコントのような掛け合いが面白くて千鶴は黙って二人を見ていた
「まず、あなた何でココに入ってこられたのかな?
鍵は俺が持ってるはずなんだけども」
「職員室でもらってきた」
「何で? 何でもらえるの?
俺一回借りるのにどんだけ苦労したと思ってんのよ」
「え? 俺何も言われなかったけど」
「……もしかしてあなた鍵が掛かってる棚から勝手に持ってきたの?」
「あれ? ダメだったの?」
一瞬の沈黙――

