「千鶴ちゃん!」 野々宮の珍しい大声と、立ち上がった音。 「今度の日曜、ライブあるんだ。 こないだとは違う人たちだけど、千鶴ちゃんも好きな人だから。 チケット、2枚とったから、一緒に……行ってくんないかな」 何で今さらそんなこと言うの。 千鶴じゃなくて、他の人と行きたいんじゃないの? 口を開けば嗚咽が漏れてしまいそうで言葉が出せない。