「じゃあ……」 ドアの方にむいていた体をまた野々宮の方に向けて、近くの椅子に腰を下ろした。 「ギター弾いて良い?」 「もちろん! 聴きます」 いつも、ギターを弾いて良いかなんて、聞かなかったのに、聞くということは少なからず野々宮も居心地の悪さを感じているのだろうか。 野々宮先輩のギターも、歌も、きっとこれが最後。 そう思うとまた涙が溢れそうになるくらい切なかった。 すぐ泣く癖、治さなきゃいけないな。