雨、のち虹



そんな二人を横で見ていて、心配している人物が一人だけいた。

言うまでもなく小山だ。


二人が階段ですれ違ったとき、千鶴は気づいていないだけで何度か会った。

決まって、野々宮は気づいているのだ。

気づかない振りをしているだけで。


野々宮は自分のことを多くは話さない。

色恋沙汰は特に。


小山も今まで口出ししたことは無かったし、するつもりもさらさらなかった。


でも、この二人は見ていてつらい。