「野々宮 真紀ですけど、予約してたのあります?」 千鶴が店員に話しかけるときとは大違いな落ち着きよう。 千鶴は少し離れた所で雑誌を立ち読みしながら野々宮の方を少し伺っていた。 野々宮はCDを受け取ってから、千鶴の方に歩いてきた。 「何読んでんの」 千鶴が持っていたのはメジャーなテレビ雑誌。 表紙が好きなタレントだったのでまよわず手に取ったやつだ。 それの表紙を野々宮の方に向けると、野々宮は軽く頷いてから隣の雑誌を手に取った。 少しの沈黙。