「何でそんな事知ってるの。怖いなぁ」
「あ、認めましたねー! やっぱり彼女ですよね」
間髪入れずに返すこの子にさすがの野々宮も困り顔だ。
「いや、あれは友達として仲良いだけですよ」
「もーぉ。田中先輩もおんなじこと言うんですー。二人してなんなんですかぁ」
そう、噂の相手。
田中先輩、もしくはユウ。
千鶴はどちらとも知らないが田中先輩らしき人は見たことがある。
とっても、綺麗な人だった。
「じゃあ、俺はもう教室帰るから」
一言言って、野々宮が踵を返す。
小山も千鶴に向かって困ったように笑って、野々宮に続いた。

