千鶴の教科書に埋もれて発見された教科書にはきちんと小山の名前が書いてあった。 名前を書く欄なんて無いので名前を書くなんて珍しい。 「俺、名前書いとかないと無くすから」 名前書いてても無くしてますけどね。 「あ、ノリ来た」 小山の視線の先を追うとプリントを持った野々宮が廊下の向こうから歩いてきていた。 いつも付けているイヤホンは付けていない。 千鶴のクラスの一つ隣の教室に入って、すぐに出てきた。 またこっちの方に歩いてきて、やっとこちら二人に気付いたみたいだ。