階段を上ろうと角を曲がったとき、誰かにぶつかりかけた。 「うわ!?」 驚いて荷物を落とし、おまけにきちんと閉じられていなかった筆箱から中身がぶちまけられた。 やっちゃった……。 「すみません」 独り言がなんなのか分からないくらいの声で言ってからしゃがんで筆記用具を集める。 ぶつかった相手の人も千鶴の正面にしゃがんだ。 ……あれ? 「小山先輩……」 ぶつかった相手はまさかの小山だった。