そのまま二人でなんとなく話しながら学校の門をくぐろうとすると、そこでちょうど野々宮に会った。 イヤホンをしていて、向こうは気づくのに少し時間差があったが近づいたので目があった。 「あ、浮気」 おはよう、よりも久しぶり、よりも先に出てきた言葉。 しかも真顔。 「う、浮気!?」 大真面目に驚いた千鶴を見て、野々宮は吹き出した。 「冗談だよ。二人ともおはよ」 「おはよ。俺略奪愛とか興味ないから大丈夫」 略奪愛!? またすごい単語が聞こえた気が。