「千鶴が、先輩の彼女になるってこと……ですか」 上手く声が出せない。 喋るのって、どうするんだっけ。 野々宮は無言で頷いてから 「信じてみる?」 とまた聞いた。 信じない……わけがない。 ちゃんと言葉で伝えよう思ったのに、どんな言葉も違う気がして。 声が上手く出ない気もして、ただ野々宮の顔を見て頷いた。 途端に野々宮が優しく笑って千鶴の頭をクシャッと撫でた。 「花火の続きするでしょ?」 また頷いただけの千鶴にちゃんと火をつけた花火を渡してくれて、また二人花火に視線を落とした。