「さっきの……本当ですか?」
花火の弾けるような音でかき消されそうな声で言った。
「ん? さっきって……彼女がどうのって話?」
そこで二人とも火が消えて急に静かになった。
声は聞こえるかわからないくらい小さいのに、鼓動は近づいたら聞こえてしまうんじゃないかと思うほど大きな音を立てている。
「それ……です」
また野々宮に火をつけてもらったが、受け取る手が微かに震えている。
「本当だよ」
本当でも、嘘でも野々宮はきっとそう言うんだろう。
わかっていて、何でこんなこと聞いてしまったんだろう。
一気に後悔が押し寄せた。

