そこでふと思い出した。 じゃあ、あの先輩は……? ライブの時に電話してたユウさんは? 彼女じゃないのなら誰なんだろう。 野々宮が嘘をついてる可能性だって十分ある。 あまりそういうことに口出されたくなさそうに見えるから。 「だいぶ暗くなってきたね」 唐突に野々宮が窓を見た。 彼にしては珍しく、分かりやすいごまかし方だ。 「ほんとだ。そろそろ花火する?」 言葉は質問の体だが完全に花火の袋を持ってスタンバイしている百瀬。 行く気満々だ。 「よし! 行こう!」 五人で夜の中へ飛び出した。