雨、のち虹




「あいかわらず小山くんの部屋綺麗だよね」

「だって俺使ってねぇもん」

小山が笑いながら言った。

やっぱり。

「俺なんかすぐ物だらけにしちゃうけどね」

「俺リビングとかで寝ちゃうし、置き勉してるし、部屋使わないんだって」

「なのにこんな広い部屋あんのー?
俺の部屋と交換してよ狭いから」

「それはあんたが片付けないからでしょうが」

百瀬らしい片づけ下手な話に野々宮が軽く突っ込み、それを見て二人が笑っている。
ずっとそうしていたような、違和感のない間合い。
素直に羨ましいと思った。
この場所に入りたい、とも。