「本当はさ、もう一人来てると思ってたんだけど来れなくなったみたいで」
「もう一人?」
「千鶴ちゃん連れてきたのはそいつが来るからって思ったのもあったんだよね」
野々宮が千鶴に会わせたかった人。
どんな人なんだろう。
「ユウって言うんだけど、そいつの方が俺よりちゃんとアドバイスできると思って」
ユウ、という名前にドキッとした。もちろん悪い意味で。
確かその人は前に野々宮がライブに行ったとき電話していた人だ。
「アドバイスって……何のですか?」
「こないだ、将来の話したでしょ? 俺大したこと言えなかったからさ。
ユウなら何か良いこと言ってくれると思ったんだけど。夏休みになったからどっか行っちゃったみたい」

