アンジュエールの道標


「こぉんの若造が! さっさと手伝いに来い!!」

「いじゃん、ちょっとくらい自慢してもさ」


チェッと舌打ちして、それからハルは軽く地面を蹴った。

それだけで宙に浮かび上がって――。


「あ、白夜。ユズハの尻尾、ある?」

「知るか!」


即座に返ってくる声に「もう、白夜は短気だなぁ」なんて呟いて、スイッと右手をかざした。

そこに降りてくるのはここまでつれてきてくれた真っ黒な鳥。


「いいかい? 自分の尻尾を取り返しておいで」


反動をつけてその鳥を宙に放つ。

すると、その鳥のくちばしは鋭く変化し羽は大きく広げられて。