それから奇妙な沈黙が続いて。 「そうか、契約を結ばされたのか!」 永久さんはポンと手を打った。 「なら、それ、俺が解いてあげる」 「――ほ、本当!?」 嬉しそうに声を上げたのは彼女で、その声に永久さんは優しい笑みを浮かべて、「うん」と頷いた。 「どれ、見せてごらん」 そう言って近づいて彼女の頬を両手で覆う。 「ちょ、何やって――」