「ただ、浮気してるって言うのは本当」 「……」 彼は探偵、なのかしら? 「でも、そろそろ目が覚めるころじゃないかな?」 「えっ?」 「だって相手は人じゃないし」 ニコリと笑う彼になんて返していいか全然分からない。 人じゃなかったら、犬? とか? すっごく可愛い子犬でも見つけて部屋を借りた、とか? 「例えば、白夜のような存在だよ」 永久さんがそう言うと、 「一緒にするな」 白夜さんは不機嫌そうにふんっと鼻を鳴らして丸くなってしまった。