撫でる手がなくなって、眩しい光があたしを照らした。 だから思わず、ギュッと目を瞑って。 「……美香子?」 その声にゆっくりと目を開けて――。 「美香子! よかった!! 目を覚ましたのね!?」 あたしは病院のベッドで目を覚まし、腕からは点滴。 そんな姿で母親に抱きしめられていた。 そして、 「……永久、先生?」 母の肩の向こうに、彼が居た。