「ゆっくりでいい。少し休むのもいいだろう」 「……はい」 休んでも、いいんだ。 その言葉に心がゆっくりと浮上していくのが分かる。 「みんなが待ってる」 「……」 待ってて、くれるのかな? 一人でも待っててくれるなら……。 「さぁ、美香子。目を覚ませ」 「――っ!」