「ゲフッ……、もう要らん」

「白夜、お行儀悪いよ」


永久は空き缶を袋に入れて外に。


「しかし、なぜあんなに手間をかけたのだ? いつものようにさっさと送ってしまえばよかっただろう?」


暗くなった外気は思いのほか寒く、永久はぶるっと体を震わせて部屋の中に。


「ん? あぁ、だって、彼女を無理やり連れて行って彼のほうが悪霊化したら面倒だからさ」

「お互い、手と手を取ってさっさと逝けばいいものを」


履き捨てるようにそう言って、白夜はソファの上にゴロリと横たわる。