ニコニコ笑いながらの台詞は完全にミスマッチ。 「俺、ああゆうアンニュイな女口説くの得意じゃないんだよね」 そういえば、ふさふさな尻尾が彼の頬をパシンと叩いた。 「ったぁ! 何で叩くの? 大体、白夜がモンプチしか食べないからこんなことになったわけで、聞いてる?」 腕の中の猫に文句を言っても、猫は目をあわすことなくまた彼の腕の中へ。 「ホント、白夜ってわがままだよね」 彼はそう言って太陽とは反対方向に歩いていった。