アンジュエールの道標


その日の夜。


「っつか、ハルはマジで役立たずだったな」

「俺は大器晩成なの! 今からなの!!」

「弱きモノほどよく吼える。いや、猫の場合は鳴く、か?」

「……狐なら『コーン』だよね」

「……若造が、喰うてやろうか?」

「俺の若さが羨ましいんだろ? オ・バ・サ・ン」


ハルの台詞にユズハさんの眉間にシワ。そして家の中だというのに小さな竜巻ができたり。


「まあまあ、とりあえずサラダとスープからどうかな? スープはなんとテールスープ! ちゃんと昨日から煮込んでたんだよ?」


何故か、私は『アンジュエール』にいたり。