千々に分かれていく黒い影。
「ねぇ、ユズハ。出来れば燃やして欲しいんだけど」
その台詞に一瞬、白夜さんが眉をひそめた。
「いいのか?」
そう言ったのは白夜さん。
永久さんは笑顔だけど、ほんの少し悲しそうに、
「うん、もう人の形を成していないから」
そう言うと白夜さんも「わかった」と返し、ふぅー、と黒い塵のようなものに息を吹きかけた。
すると黒いものはまるで風船にでも入ってるかのように丸く固まってきて。
「燃やせ」
「言われずとも」
ユズハさんが剣の切っ先をその風船に当てると、
「わっ! 熱っ!!」
一瞬で青白い炎に包まれた。

