「やめろっつってんだろーが!!!」 バコン!と、今度は隅にあった小さなごみ箱で、頭をたたいてやった。するとヤツは、叩いたゴミ箱をわたしから奪い取り、向かってくる。 「コノヤロー!」 「なんで来んのよ!」 そうやっている時間が、うそ偽りなく楽しかった。 うっとおしいけれど、いないと寂しい。 そんな存在――それが、神宮司だった。