学校の特別校舎、二階。 一番奥に、わたしの楽園はある。 わたし、神崎まひろが図書委員になったからには、この図書室を、人で溢れかえるくらいに成長させないと……!! そんな計画を立てて早半月。 計画はいまだに実行に移せていない。 …というか。 こいつのせいで、実行に移せないのだ!! 「な!神宮司裕貴!!!!」 「おわっ!?」 あたしは軽く、神宮寺の頭に肘を乗っけた。