何事かと、私と沖田も玄関に向かう。
すると、新八が支えて居る平助がぐったりして、手から血が出ていた。
「ちっ……何やねんコレ‼血ぃ止まらへんやないか!」
平助の隣には、丞と斎藤と新八と左之が居た。
………
『……どいて…』
「あ゛?…桜羅か…悪いが取り込みちゅ…『どいて。』
無理やりどかして、桜羅は平助の横に座り、腕に手を乗せる。
「ゔ……」
「‼おい‼そんな事して…『黙れ』
低い声を桜羅が出すと、その場に居た全員が口を閉じる。
「平助っ……」
「平助くんっ」
土方と近藤があわてて駆けつけるが、その場の空気に応じて黙る。
そこで、桜羅は口を開く。

