「舞、踊れるんですか?」



すると、桜羅は怪訝そうな顔をして沖田を見た。




『……私の母が元々やっていたから、昔から稽古をつけられ…いや、つけられてないな。1回教えられただけで覚えたから』




その言葉に、ぽかんとする隊士と幹部。






『……んだよそのあり得ないみたいな顔。私だって女らしさは習った』




ムスッとしながら淡々と喋る桜羅に、近藤は目をキラキラさせながら桜羅に問う。





「舞ってはくれぬか?」




『嫌だね。何で袴なんかで舞わなきゃなんないんだ』





しょぼんとする近藤。



ソレを見て、土方は桜羅を見る。



「……明日女物の着物買って来い。そんで、舞ってやれ」




『………もぅ良いよ…』



とうとう折れた桜羅に、満足そうに頷く土方。