「紹介遅れたな。わいは山崎丞や。よろしゅうな」
『桜羅だ。ま、知ってるだろうけど』
「当たり前やろ」
ニヤッと笑う山崎にイラっとする。
『山崎は…「丞でえぇで」…んじゃ、丞は、何で…「えぇ?!俺も平助って呼んで欲しい!」
「あ、俺も左之で良いぞ」
「俺は新八っつぁんでいいぜー」
……こいつ等は…
『…そう呼ぶから黙れ』
ピキッと少し固まる空気。
「おっかねー…」
原田…左之が呟くが、気にしないで丞に話をする。
『…芹沢。梅って女が居るか?』
「?!…何故知ってる……」
少し驚いた顔を見せたが、直ぐに警戒した顔で問う。

