「………何故急にそんな気になった」
『私の親は長州に殺された。』
その言葉に目を見開く。
『……仇……とまでは言わないが、少しはあいつ等を痛めつけたいと思ってね』
冷たいビー玉の様な赤い瞳に、三人は身震いをした。
『……クス。
そんなに隊士にさせたくないならいいけど…「いや!是非なってもらいたい!」
近藤は急に声を荒げて強引に桜羅の手を握る。
『………』
「これからは、ここの者と、家族同然だ。仲間と言う範囲ではなくなる。家族なんだ。
君も、家族同然だ。』
近藤の暖かい言葉に桜羅は、少し心が暖かくなった。