ーーーーーーーザクッ
肉を斬り裂く音がする。
ゆっくりと両者共倒れた。
ただ、
桜羅は栞に受け止められ、棗は真の長い爪に心の臓を貫かれていた。
『……じゃぁな』
優しく笑った桜羅は、棗の亡骸に目を向けた。
「………桜羅様…私達は………」
栞は膝を折りながら座り込む。
それにつられて桜羅も座り込む。
『……お前等は私を救ってくれたのだ』
桜羅の言葉に2人は顔をゆっくりと上げた。
『感謝しておる、
栞、真』
目を涙で濡らしながら栞は桜羅に抱きつき、叫ぶ。
真はふらりと桜羅の横に座り、静かに涙を零した。
桜羅はチラリと幹部等に目を向ける。
すると、全員涙目で桜羅を微笑んで見守っていた。
その光景を目にした桜羅も微笑む。
『………ふ…ぐっ………』
桜羅は突然呻き声を上げて、口元を手で抑える。
その指の間から、また、溢れ出す
鮮烈な赤。
その場の全員が目を見張る。

