『……世界の侵略か?』
桜羅は眉を寄せながら鋭い光を宿らせる目を向ける。
「その通り。
我はこの世の王となる。」
その言葉に桜羅はハッ!と鼻で笑う。
『馬鹿馬鹿しい。
何がそんなに……』
「……勘違いするなよ
お前の血が欲しいだけなのだ。」
鬼の姿から普通の姿に戻った2人は動こうともがく。
だが、桜羅の言霊でビクともしないカラダに苛つきを感じ出す。
『…………私を殺して血だけ……』
桜羅がそう呟くが、その瞬間桜羅の横には棗が居た。
「…………油断をするでない。
これだからアマは嫌なのだ」
桜羅の脇腹に滴り落ちる血を手で掬い取る。
「血さえあれば何とでも出来る」
ニヤリと笑っていたが、突然苦痛に満ちた顔に戻った。
棗の脇腹にも桜羅の刀が入った。
『…………油断しているのはどちらだ』
桜羅は刀を引き抜きながら後ろに飛びのく。
「…………さすが。
我が見込んだ女だ」
棗もニタリと笑ながら走り出す。
桜羅もソレを見て走り出す。
何が奇跡で、
何が決定事項で、
何が運命なのだろう。
桜羅は頭に浮かんだ言葉に瞳を揺らした。

