『………………』
「………………」
桜羅と紅葉は寝室に寝間着姿ですわっていた。
それでも桜羅の瞳には感情が無い。
よいのか?
そんな言葉が口をついて出ようとするがそう聞こうとも、今の桜羅なら確実に頷くだろう。
黙って行為を進めて行く。
だが、桜羅は何も反応を示さない。
そんな桜羅を見るのは、紅葉も辛かったのだ。
昔の桜羅の無邪気さを知って居るから。
今の桜羅が耐えられないのも一緒だった。
だが、紅葉ももう永くはない。
どうせなら生き残りの2人…
一緒に尽きようと考えたのだ。
途中で肩を掴んで躊躇する。
…………傷つけて居るのは
己だと。
紅葉はわかって居たのだ。
桜羅は感情の無い瞳を一瞬揺るがせた。

