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また、新撰組は夜の京を駆け回る。
その中に総司も居る。
「ーーー沖田さん‼」
突然名前を呼ばれて立ち止まる総司。
空耳かと思い、また駆け出そうとするが、
「…………沖田さん‼」
また同じ声に呼び止められる。
声のした方に目を向けると1人の少女がこちらに走って来る。
「…………君は?」
息を切らして必死に整える少女に見覚えは無い。
「さ、くらさま…」
桜羅
その単語に弾かれる様に少女の肩を掴む。
「桜羅を知ってるの…!?」
「桜羅様は……
京の東に佇む城におりまする」
少女は懇願する様に総司を見る。
「桜羅様は貴方の助けを待ち焦がれておりますっ‼」
少女は深く腰をおって願った。
「桜羅様をお救い下さいませ……っ‼」
その言葉を最後に
総司は東方面に走り出す。

