『…兄様…………』 久しぶりに呼んだその名に、玖羅は悲しそうに微笑んだ。 「ーーーーーいつかは知る時がくるさ」 玖羅はそう言い、部屋から出て行った。 最悪の最期って? 何? 最期? 私の最期は 決められてしまっている? 桜羅は静かにそっと涙を流した。 ……… 『…脆くなってしまったな………』 そう言いながら床に倒れる様にして寝転がった。