『…………大地が騒いでる…』 私達兄妹は五感が優れている。 どんなモノでもほぼは聞こえてしまう。 「…………あぁ、 ーーーーーー精が騒いでいる…」 玖羅は小さく呟きながら前を見据えた。 その様子の美しさに見とれていると、 玖羅は不意に私を見て悲しそうな顔で口を開いた。 「…………桜羅ーーー」 玖羅に言われた事に 思わず耳を疑った。