金属のぶつかる音が部屋にこだまする。
私を狙って来る、男はきっと、私を片付けた方が早いと思って居るんだろう。
だが………
『………私はそんなに弱くないんだよ』
ニヤリと笑うと、男の腕を斬りつける。
怯んで居た男は顔を歪めながら後ろに飛び退いた。
チッ………
もう一発行こうと思ってたのに…
少し肩をすくめながらまた畳を蹴って相手に近づく。
総司は、やはり体がきついのか、サポートしてくれている。
いつもなら僕がって五月蝿いのに。
総司の咳も悪化して来て居る。
………止む終えんか…
『すまんが………死んでもらう』
「………‼」
かきんっと音をたてて弾かれたのは男の刀で、桜羅は素早く刀を振り上げた。
「………見事」
男はフッと微笑むと私を見た。
ザシュッと生々しい音が聞こえながら、酷く血が飛び散った。
私の袴ももう血でしか染まっていない。
総司も同様、血だらけで横たわって居た。
………
『総司っ‼こっち向け!』
私は総司の頭を起こして膝枕をしながら喉のあたりに手を置く。
『………行くぞ』
「は、い………はぁ…」
私は力をいれて素早く唱えた。
「風神よ、
桜の巫女と共に
我に力を貸し
傷を癒せ………』
そうすると、総司はフワッとした顔に少しだけなった。
まぁ、一先ずは良かった………

