土方と山崎は眼を見開きながら桜羅を見た。
『……今、此処で死ぬか。
情報を吐いて生きるか。
どっちがいい?』
私はニコッとしながら刀を吉高の首に当てた。
すると、吉高は、悔しそうに唇を噛みながら私を睨んだ。
「……祇園祭の前らにある風の強い日を狙って
御所に火を放って、その混乱の起こる間に
中川宮朝彦親王を幽閉。
一橋慶喜と松平容保らを暗殺。
そして孝明天皇を長州へ連れ去る……」
吉高は吐いたので、首元から刀をとった。
『ありがとう』
ニコッとさっきまでとは違う柔らかい笑みを吉高にむけたのを最後に、桜羅は拷問宿から出て行った。

